からだの作られ方
私たちのからだはどんな工程で作られているのだろう?
食べたものを消化して、吸収して、要らないものは出す。
これはなんとなくイメージができるけど、果たしてその消化・吸収ってどんな順番?
これをアーユルヴェーダ 的に見ていくと、7つの工程に分けられていて「なるほど」が
いっぱいなんです。
とその前に、上の画像について補足です。
ヴァータ・ピッタ・カファのドーシャには、軽い・冷たい・熱い・重いなどそれぞれ特徴がありました。そして、「似たものが似たものを増やして、異なるもの(反対の質)が異なるもの(反対の質)を減らす」という反対の法則があって均衡を保つようになっていましたね。この特徴・質を「グナGuna」と呼びます。グナは20種類あって、10対に分けられています。
乾燥が激しい時はオイルを使って油分を与えてあげる、そう、乾燥というと「水分」ももちろん大切ですが、「油分」も大切なのです。インドの先生はこう仰いました。「水につけた一本の枯れ枝は簡単に折れてしまうけど、オイルにつけた枝はしなやかに動くでしょ?」この原理で体にも心にもオイル(油分)は大切であるということを教えてくれました。
機械的にからだを動かすことに慣れてしまっている現代ですが、機械もメンテナスが大切。ギシギシ音を立てる前に油を注してあげた方がいつもスムーズに働いてくれますよね。
そして、食べ物は節のものってその時期に必要な質が備わってます。熱い国には熱を下げるフルーツがたくさん。寒い国には芯から温まるご飯が豊富ですね。
現代は流通が発展していつでもどこでも、国内外から食べ物が揃えられてますが、やはり「地のもの節のもの」が美味しいからだが喜びます。何が反対に当たるのかな?っと観察して見ると楽しいですよ。
では、改めて私たちの身体の作られ方をアーユルヴェーダ はこんな風に見ています。
身体を構成する7つの組織(サプタ・ダートゥ)。
図では7つの工場として書きました。
食べ物が口から体内に取り込まれてから、まずは体液や血漿を作ります。その過程で痰などの粘液が老廃物として排出されます。残った材料は次の工程で血液を作りだします。ここでまた不要になった胆汁は老廃物として排出されて行きます。こんな風に7つの工程において【要るもの・要らないもの】を振り分けてそれぞれの部位が作られてゆきます。
第1工場での消化がうまくいっても、第2工場で上手にできないと、次の筋肉が十分に作られない。するとそのあとの工程で徐々にズレがおきますね。小さなズレならまだしも、それがどんどん重なってゆくと、、、大きなトラブル(病気が不調)に繋がります。
第1工程から上手に変換を繰り返して目指すは最終的なオージャス!
これは私たちの免疫力・心にもつながる活力の素です。オージャスいっぱいの食べ物やサプリをとってるから大丈夫!っというものではなくて、よく噛んで、適度に、規則正しい生活といった自分たちの姿勢も大切です。
そして、消化の途中で出てくる老廃物。これもないがしろにしてはいけないのです。
老廃物を「マラ・Mala」と呼びますが、
・Dosha(ドーシャ)
・Dhatu(ダートゥ)
・Mala(マラ)
この3つがそれぞれバランスが取れている状態が好ましいのです。つまり健康体はこの状態。
老廃物のいい状態ってなんだ?っと思う方もいらっしゃると思います。
わかりやすいのは、尿・便・汗・髪の毛・爪この辺り。髪がパサつく、爪が割れやすくなるなどは乾燥が強い。便が固すぎたり、柔らかすぎたり、尿の色が変だったり、回数が多かったり。
尿や便は毎朝チェックできる健康管理の一つですね。
いい状態で老廃物が排出されていないと、からだの中に消化しきれなかったものが溜まってゆきます。そうならないように、先ほどの「よく噛んで、適度に、規則正しい生活」というのが大切になってくるのです。
お腹の空き具合をよく観察して、からだの声を聞いてみましょう。
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