『迷走患者』
先月のスリランカフェスで再会を果たした、岩瀬幸代さんの著書『迷走患者<正しい治し方>はどこにある』。
岩瀬さんとの出会いは、私がふと思い立ってスリランカ旅に向かうときに限られた日数&費用でなんとか自分が行きたいところ効率よく回れないかとネットで情報収集してるときに
「S旅友倶楽部」という幸代さんが主催しているツアー情報にたどり着いたことから。
まだまだアーユルヴェーダについてそこまで知識はなかったので、体調が悪いという幸代さんに対して、本書のなかで触れてるような「アーユルヴェーダに関わりながら、体調よくないの?」なんて気持ちはこれっぽっちも湧かず、むしろ病院にはりつけってしんどいだろなって気持ちの方が大きかった。
(スリランカ行きが決まってから読ませてもらった幸代さんの著書「スリランカで、ほっ」「緑の島スリランカのアーユルヴェーダ」も購入して旅に出んだな。どんな島なんだろう✨とワクワクするする読めた本でした📖)
そんな幸代さんとは帰国してからツアーで一緒だった方と一緒にお会いしました。
体調があまり良くないところ、外出してくれて、あの時はご自身の体のことより、旅のことを気にかけくれてた記憶があります。
それを思い出しながらこの「迷走患者」を読んでると、込み上げてくるものが多々あり。
内容はアーユルヴェーダ(代替医療)を取材してきた幸代さんが、予期せぬ病にかかってしまって、西洋医学のお薬はなるべく使いたくない気持ちと、それを使わなければいのちに関わるかもしれないって心の葛藤、何を信じていこうか、どの先生を信じていこうかと自分の気持ちをちゃんと相手に伝えながら治療を進めていく闘病記。
だけど、単なる闘病記じゃなく、いま何をもって「健康」とするのかとか、西洋医学と東洋医学の付き合い方とかも知るきっかけにもなると思う。
一人の人間として生き方や、自然から学ぶこと、アーユルヴェーダはもちろん、ヨガにも通じる本質がたくさん書かれてる。
時々当事者かってくらい前のめりで読み進め、涙したり、奮起したり映画を観てるような感覚。さすが、そこは文章を書くのが本業の幸代さんのセンスだなって思います。
私もアーユルヴェーダに関わらず、東洋と西洋のいいとこをもっと補えあえば良いのにってよく思うんだけど、まだまだ西洋医療の先生からすればだったり。
「インドみたいに貧しいとこだから、現代医療なんてうけられないんでしょ」みたいなことを、インド帰国後に言われたことがあって、なんだその偏見とがっかりしたことがあった。
アーユルヴェーダやヨガ、自然療法は人間の失いつつある自己治癒力を後押ししてくるもの。すごくいいものだって思っても、家族さえも「ふ〜ん、でも休んでられないし」みたいな。
本書の抜粋
『でもこの時代、
きっとそんなことやっていられないのである。毎日忙しく働き、身体のことを気にしなくちゃいけないのはわかっていても、運動する時間もなく、食に気を使う暇もなく、睡眠を十分取れなくても働く。ストレスが溜まれば、カロリーが高かろうが、身体を冷やそうが、毒素が溜まろうが自分の好きなのものを食べて気分を晴らす。性懲りもなくそれを繰り返す。病気になれば薬が治してくれる。
みんなの生活スタイルに合わせた医療なのだよ。こんな時代だもん、医療だってスピーディーじゃなくちゃ時代についていけない。』
そうなんだよね。みんな本当は分かりつつ、でもこの時代、止まれないんだよね。
と、なんどとなく自分が思うことをほんとにリアルに書いてあった。
私も色々葛藤しちゃうけど、ま、みんな生きたいように生きることがいちばんだね。
たくさん、素敵な言葉が並ぶ本書。
『誰もが、自分の色の糸で繭を作りながらその中で生きている。色とりどりの繭がひしめき、互いに振動を繰り返して、同系の糸が集まったり、大きくなるものがあったり〜』
という段落。仏の心に繋がっていくところが読んでいてほっとして、心地よさも伝わってくる。
そうなんだよね。と納得することいっぱいです^^
ヨガやアーユルヴェーダを知らなくても、一気によめる内容なので是非読んでみてほしいです♪
スリランカフェスで幸代さんから直接この本を購入できたことに感謝します☆
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